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2019.08.21
映画が好きで昔、好きな外国の映画のポスターを部屋に貼ったりしていました。
外国の映画のポスターってシュッとしていて、部屋に貼ってもかっこ良かったりします。
日本の映画のポスターとなにがちがうのでしょう。
例えば、上のラ・ラ・ランドのポスターをみてみましょう。
左の本家USAのポスター。
夜景と星空の広がる背景にデザインされた白抜き文字。下の方にきれいな黄色いワンピースを着た主人公らが踊ります。
シュッとしています。
右のポスターは、見覚えのある日本のポスター。
タイトル貼りの文字も大きさで「アカデミー賞大本命!」とかキャッチコピーとか、
どんな俳優陣がどんな賞をとったのか、とか。いろいろな情報が乗っています。
写真も、様々な場面が小出しに載っています。
日本のポスターはとても賑やかで、情報量がおおいんですね。
ポスターは誰に向けてつくられるか。もちろん、消費者です。
日本の情報盛りだくさんのポスターは、日本に住む人(多くは日本人)に対してつくられています。
どうして情報盛りだくさんのポスターか。
日本人が、海外にくらべ、映画を見に行くことが少ないようです。
私も映画は好きですが、よほど興味のある作品、はまっているシリーズ物とかでないと、なかなか見に行きません。(値段も昔から値上がりして行きにくいし、レイトショーとか、割引の日を狙っているうちに上映期間が終わったり。。。)
あまり映画を見ない国民に、映画を見て貰う為には、
その映画が、どれだけ面白いか、どんなストーリーか、どんな素晴らしい俳優陣がでているか、、、
「え、このシーン、どんなシーンなの?このコピーどういうこと?絶体絶命じゃない??どうなるの?!」
とかとか、考えちゃうような、
興味を引くようなビジュアルにしないといけないのです。
だから、ラ・ラ・ランドもこれだけ賑やかな物になります。
それは日本人の、映画をあまり見ない国民性にあるんですね。理由がきちんとあってあのビジュアル。しっかり機能しているのです。
仮に、日本で左のようなシュッとしたポスターを採用したとします。
もしかすると、国民性的に見る人は減っていたかもですね。
実際に私が、ラ・ラ・ランドを見るか迷っていた時、ポスターの内容をよく見ていた気がします。
よく見て、「おもしろいかなー、私の好きな感じの話かなー」とか考えました。
もしシンプルなポスターだったら、日本人の私は「DVDか動画でいいか」とおもって見てなかったかもしれないです。
日本人に対して機能的にデザインされた日本の映画のポスター。とはいえ、2019年版の「チャイルドプレイ」の米国版ポスターですが、面白いので、これは日本でも採用してほしかったな。と思いました。
(日本でも貼っているんですかね?)
チャッキーとなにやら、見覚えのあるキャラクターの一部が。。。
同じ「おもちゃ・人形」の話なのにストーリーでこの雰囲気の違い、
でも、ちょっとリンクするところ、おもしろいです。
国や文化によってこのような違いが出てくるのは面白いですね。
あらゆるデザインは、そうなる背景があったりします。
シュッとしているだけが良いデザインとも言いにくいですね。
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