最終のデザインデータを印刷用に渡すとき、注意したい点1 名古屋で看板制作・施工ならミライベクトル

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最終のデザインデータを印刷用に渡すとき、注意したい点1

2019.10.28

イラストレーターやフォトショップで、チラシや看板など、デザインをして印刷屋さんに最終のデザインデータを渡すとき、注意したい点をまとめてみました。
 

フォントについて

デザインをする時、イメージをよりよく伝える為に、フォントをいくつか使い分けて作ることってよくあると思います。
一口にゴシック体、明朝体、などと言っても本当に多種多様な種類が有りますね。PCの環境によっても違いがあります。

例えば、Aさんは、「かわいいフォント」でチラシを作った。
なのに、そのチラシのイラレのファイルをBさんのPCで開くと、ちがうフォントになる!というのは、
Bさんが、Aさんが使った「かわいいフォント」をもっていないので、BさんのPCは「このフォントないからほかのでおきかえる」ということをしたのです。(文字化け)

よくあることです。コレが印刷の現場でおきると、せっかく作ったデザインも残念な結果に。
こうならないように、イラレのデータにあるフォントは全てアウトライン化するのが大切です。

①ロックをすべて解除する
②全て選択
③「書式」→「アウトラインを制作」
④「書式」→「フォントを検索」でフォントが無ければOK

「アウトラインを制作」をすると、テキストを打ち変える再編集出来なくなるので、注意して下さい。


 

アピアランスについて

昔はフォトショップで付けていたドロップシャドウや、文字の加工もかなりイラレで出来るようになりました。
が、これもデータを他の環境へ送る必要があるときは注意が必要です。

アピアランスは、イラレのバージョンによってデータが崩れる可能性も有ります。。
必ず「アピアランスを分割」しましょう。
「アピアランスを分割」をすると、再編集出来なくなるので、注意して下さい。

①ロックをすべて解除する
②全て選択
③「オブジェクト」→「アピアランスを分割」

分割するとこうなります。↓
これは、円に「ジグザグ」のアピアランスをかけました。それを分割すると、右の図のように単純なパスになります。

画像について

画像の注意事項はいくつかあります。

☆CMYKのデータにする
配置された画像も設定をCMYKにしましょう。

もし、RGBの設定だと、色味がくすんだような色になってしまいます。
 

☆解像度は350-200(物による)
写真や画像の解像度は、350-200dpiです。
 

そもそも解像度やdpiがなじみがない方もいらっしゃるかと思います。

まず、下の猫ちゃんの写真は
72dpiの方は、荒い、ギザギザした写真です。350dpi方は、鮮明でヒゲまでしっかり写っています。


解像度は画像の1インチ(25.4mm)にどれだけのドットがあるか、その密度を示します。

数値が高いほど鮮明ということになります。


手元で見るようなチラシなどは350dpiの画像をよく使います。
看板など大きな物はもう少し数値が小さくてもOKですが、それは、人が見る位置などにもよります。
看板は250-150dpi位かと思います。

72dpiというのは、基本ウェブサイトなどに使うものです。
ウェブサイトに上がっている画像は、72dpiくらいのことが多く、鮮明に見えても、印刷用に解像度を変えると小さくなってしまいます。

使いたい画像をウェブサイトで見つけた場合、解像度は足りているか確認は必要です。

また、画像を100%で配置した上で十分な解像度であることが前提です。配置したイラレ上であまり大きく拡大しすぎるとそれはまた、画像が粗くなる可能性も。
出力して確認するなど、注意しましょう。

☆ウェブサイトで見つけた写真の使用は可能か
最近はとても沢山の写真や画像、イラストがウェブサイトで見つけられるので、とても便利です。
ただ、これらの写真、イラストなどは、全て誰かがつくってくれたもの。
著作権があるのです。
フリー素材だからといって、著作権が無いわけでは無く、使い方はそれぞれのサイトで規定があるとおもいます。
規定を確認しましょう。
 

☑ CMYKの画像である
☑ 解像度は十分か
☑ 画像は使用可能か(著作権などの問題はないか)
 

最低限このあたりは注意をして作っておくと良いと思います。
他にもあるので、次回にまとめます。

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